豪雪地帯としても知られる魚沼市。中でも、標高750mにある奥只見丸山スキー場（山頂1,242ｍ）は、あまりの雪の多さにハイシーズンになると閉鎖されてしまうほど。しかし、オフシーズンになると、スキー場付近の奥只見湖では観光遊覧船が運航。新緑や紅葉の名所になるため、多くの観光客が訪れます。今回はそんな秘境・奥只見で、秋だけの絶景をお届けします！
遊覧船乗り場へ行くには、まずはシルバーラインを通ります。ダム建設の際に資材運搬用に３年かけて作られた全長18kmのトンネルは、当時の岩肌を残した壁面が印象的。冒険心を掻き立ててくれます。
荒沢岳の雪と紅葉を眺める「銀山平コース」
乗り場に到着！
奥只見湖遊覧船のコースは3種類ですが、今回は銀山平コースと奥只見周遊コースをレポートしていきます。
この時期の銀山平コースは、１９世紀のアメリカ・ミシシッピ川の貨客船をモデルにした外輪船「ファンタジア号」に乗って出発。船内はもちろん、デッキにも出ることもできて、約40分の遊覧を楽しめます。
ラグジュアリーな船上で、入れたての美味しいコーヒーを片手に美しい景色を眺めることも。なんとも贅沢な時間を過ごせます。
見渡す限り絶景！万年雪を抱く荒沢岳の雪と紅葉はここでしか見れません。その景色は、まるで北欧のよう。
ガイドさん曰く、今が一番色づきがいいとのこと。下にまだ緑が残ってることで綺麗なグラデーションになっています。ガイドさんの話も面白いのでお聞き逃しなく！
両サイドが山なので、紅葉に包まれている感覚に。白光岩などの見どころも満載です。
奥只見ダムが見えてくると到着。あっという間の40分でした。
幻の生き物も生息！？「奥只見周遊コース」
続いては奥只見周遊コースを体験するため「しおり丸」に乗船。約30分ののんびりクルージング、スタートです。
見どころは一二山神社。この神社には尾瀬ノ三郎房利から譲り受けたとされている虚空蔵菩薩が祀られているそう。御利益は恋愛成就、美人･美男祈願、合格祈願、旅行安全、五穀豊穣など。直接行くことはできませんが、その想いを絵馬で奉納することができます。
船内でのアナウンスによると、山には特別天然記念物のニホンカモシカや天然記念物のイヌワシも生息。また、湖には幻のオオイワナもいるそう。ロマンが溢れます。
水面との距離が近いので水しぶきにはご注意を！壮観な景色を楽しむことができました。
遊覧船の他にも楽しみがいっぱいの奥只見。ダムに向かうとスキー場にもあった「秘境 奥只見」プレートを発見！記念撮影にぴったりです。
ダムから見る景色は絶景！
日本最大級の貯水量を誇る奥只見ダムから望む紅葉もまた絶景。
奥只見市営駐車場と奥只見乗船場を繋ぐスロープカー。可愛かったので乗車してみました。
「奥只見ターミナル」で秋の味覚を堪能
駐車場にある奥只見ターミナルに気になる文字を見つけました。”山はいつでも旬です”。今は何が旬なのでしょう？
答えは、きのこでした！早速、きのこ丼セットを注文。炊き込みご飯ではなく、きのこ炒めご飯です。これが本当に声が出てしまうほど美味しい！けんちん汁も具沢山で身体が温まります。お店のみなさんの面白くて優しくて、また訪れたくなること間違いなしです。
ここでも「秘境 奥只見」記念撮影スポット発見！ダムと紅葉を背景に、秘境感が伝わる写真が撮れますよ！
まとめ
紅葉の遊覧船の運航は、銀山平コースが11/6（日）、奥只見周遊コースは11/8（火）までですが、奥只見は1年中自然を楽しめます。新緑と残雪の遊覧と紅葉をみられる奥只見湖や、良質なパウダースノーを味わえる奥只見丸山スキー場。四季の魅力をぜひご堪能ください。
INFORMATION
Photo :せりか
