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【誕生秘話】石打丸山スキー場 最新ゴンドラの謎に迫る

新潟県南魚沼市にある石打丸山スキー場。麓から中腹部までを一気につなぐ世界最新鋭のコンビリフト「サンライズエクスプレス」は、10人乗りのゴンドラキャビンと6人乗りのチェアリフトが一つのラインに運行する珍しいリフト。今回は混合型リフトの誕生にまつわる知られざるエピソードをスキー場 営業企画部の勝又 健さんへインタビュー!

2018/19シーズンから運用開始したコンビゴンドラについて教えてください。
1945年開業と歴史ある石打丸山スキー場が、長く愛された理由としてはやはり「山が面白い」というところが大きいと思います。ですが、当初は設備投資が追いついてなくて、ファミリーや初心者の方に対して他のスキー場と比較すると利便性に劣っていたのが実状でした。その中でもゴンドラ新設は設備投資の中でも非常に重要な位置付けだったんです。
国内でも幾つかしか存在しないユニークなコンビゴンドラを設置していますが、何か理由があるのでしょうか?
前段でお話ししたように、初心者の方やご家族連れの方に乗って頂くという観点では、ゴンドラはとても有意義だと思います。しかし石打丸山スキー場のお客様の層として上級者も多くいらっしゃるので、そのような方々に毎回板を脱いで頂くのは少々面倒かなと。なのでゴンドラではなくリフトがベターということで、ゴンドラとリフトのハイブリッドタイプになっています。つまりいい所取りですね。ゴンドラの方に目が向きがちですが、3台のリフトに対して1台のゴンドラという組み合わせからも分かる通り、実際はあくまでもリフトメインなんですよ。
今後、中腹を起点とした計画はあるでしょうか?
やはり中腹を起点としたレイアウトが最も魅力を打ち出せるのではないかと思っています。ゴンドラ山頂駅を中心としたスペースに人が滞留できる場所を作ったり、そこを起点にスキー場の1日が始まる…。というコンセプトで進めたいですね。既にここ数年掛けて発信をしている中腹のドームテントなどもその計画の第一段階です。また、スキー産業の総人口は観光業という中では少ないパイだと思います。観光業全体で考えると、ノンアクティブ(スキーやスノーボードをしない層)の方々がかなり多いので、スキー場に来るきっかけとなる魅力発信が重要ですし、今後も創造していきたいと思います。
先ほど中腹からの景色が良いというお話しでしたが、実際長く勤めているスタッフからはどういった意見がありましたか?
石打丸山スキー場はさほど標高が高い訳ではないのですが、中腹に上がると石打ならではの素晴らしい景色が広がっています。地元の我々でもシーズンに何回かは本当にハッとするような景色を見れる事があるんです。この景色は絶対商品になると昔から思っていました。しかし、実際長く勤めているスタッフや地元の方などからは「それが大きな武器になるのだろうか?」という声もありました。だからこそ粘り強くその素晴らしさを伝え続けたんです。その結果、ようやくその素晴らしさに気づいてもらい石打丸山の大きな魅力にしていく原動力になったと感じています。これらの景色は今までそれが滑る方々だけのものだったのですが、より多くの方に見て頂きたいなという純粋な思いを貫いた結果ですね。

魚沼平野と越後三山を望む、雄大な雪景色が楽しめる石打丸山スキー場。ファーストクラスの乗り心地で絶景の雪山へアクセスしてみてはいかがだろうか。

>>「ドームテントとディガーの意外な繋がりとは!?石打丸山スキー場の魅力を紐解くインタビュー 第2弾」はこちらから

石内圭一
石内圭一
ライター
1975年生まれ。現在各種ライター業と並行して、パルコール嬬恋のマーケティング責任者、豪州ツアー会社mint toursのガイド兼オペレーション責任者、福島県のスキーインバウンド集客責任者など多くの業務抱えながら年間100日は滑走しているスノーボードフリーク。ニックネームはキャップ。
【進化し続ける老舗スキー場!】抜群のアクセスと、とにかく広い絶景ゲレンデが愛され続ける70年以上の歴史を持つ老舗スキー場。山頂から扇状に広がるゲレンデはバラエティに富んだコースレイアウトで、初級者から上級者まで楽しめる。最新鋭のゴンドラや、スキー場に必要な機能をワンストップで提供するリゾートセンターも登場し、ビギナーやファミリーでも利用しやすい。20-21シーズンからは、スキーを履かなくても楽しめる新スポット「スノーガーデン」もオープン。魚沼平野と越後三山の雪景色を一望する絶景の中、手軽に雪上グランピングが楽しめるほか、この冬はエリア最大級の展望テラスも登場するなど、オシャレなカフェやアクティビティも充実していて、誰でも手軽に天然雪を楽しめる。
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